「働き方改革」「テレワーク」「ノマドワーカー」「副業解禁」などという言葉を、よく耳にするようになりました。
私が会社勤めのころ、満員電車に揺られるたびに、アラフィフに差し掛かる前に勤め人を卒業したい、という思いが頭をよくよぎるようになりました。
でも、ノマドワーカーになるには、どうしたらいいのでしょう?
その方法もよくわからず終い。
私と同じように思った方も少なくないのではないでしょうか?
アラフィフだからこそ挑戦したい!ノマドワーカーとは?
「ノマドワーカー」という言葉は、よく耳にするようになったけれど、実際にノマドワカーとは、どういうものなのでしょうか?
ノマドワーカーとは、英語で「遊牧民」を意味する「nomad(ノマド)」と「働く人」を意味する「Worker(ワーカー)」を組み合わせた言葉です。
ノマドワーカーは、ノートパソコン、スマートフォン、タブレット端末などを使い、Wi-Fi環境のある喫茶店など、通常のオフィス以外のさまざまな場所で仕事をする人を指す日本語の表現。また、そのような働き方を、「ノマドワーク」という。
数年前から、カフェなどでよくパソコンを広げて作業をしている方をよく見かけるようになりました。
カフェだけではなく、コワーキングスペースや旅先でも、ノマドワーカーと思われる人の姿をよく見かけます。
企業に勤めている場合でも「テレワーク」「リモートワーク」で、会社へ出勤せず、ネット環境が整っている場所で仕事をするというケースが増えてきました。
ノマドワーカーは、企業には属さずにフリーランスで自由に働くことができます。
もちろん、企業に属していないため、定年という縛りはありません。
アラフィフに差し掛かるころには、「年金がちゃんと支給されるのだろうか?」「定年退職から年金が支給されるまでの間、どうやって乗り切ろうか?」など、収入に関する悩みが増えていきます。
今ある仕事だって、もしかしたらなくなってしまうかもしれない…。
定年後、嘱託等で再雇用されたとしても、多くの場合は現役自体より収入が下がります。
ノマドワーカーって、若者がチャレンジしているようなイメージがあるかもしれません。
ところが、若者にはなくてアラフィフ世代にあるものがあります。
それは何だと思いますか?
アラフィフ世代が持っているもの…それは、今までの人生経験です。
仕事で磨いてきたスキルだってあるでしょう。
知識だって、まだ仕事を始めたばかりの若者にはないくらい、膨大なものが蓄積されているでしょう。
仕事や生活を通じて得た、広い人脈を持っている人だっています。
今は、会社に縛られなくても、ネット環境とパソコンがあれば、自由に働くことが選択できる時代になったのです。
そのため、これから先の人生を考え始めたアラフィフの、新しい働き方の選択の一つとして、ノマドワーカーに挑戦してみるのもいいかもしれません。
ノマドワーカーになるために、必要なもの・考えられる仕事とは
では、ノマドワーカーになるにあたって、どのようなものが必要でしょうか?
実は、ノマドワーカーになるために必要なものは、そんなに多くありません。
- ノートPC
- モバイルバッテリー
- スマートフォン
- ポケットWi-Fi
ノートPCは、画像や動画編集なども行うようであれば、できるだけ高性能なものをおすすめします。
ただし、気軽に持ち歩けるか?との兼ね合いも考えて選択しましょう。
モバイルバッテリーは、必ずしもノマドワークするカフェなどで電源が確保できるとは限りません。
PCも充電できる、大容量のモバイルバッテリーがあると、不意の停電の時でも安心です。
ちょっとした情報収集は、スマートフォンでも十分です。
また、テザリング機能がついているのであれば、Wi-Fi環境でない場合でも、ネットに繋げることができます。
ポケットWi-Fiは、スマートフォンのテザリングでも代用は可能です。
では、ノマドワーカーでできる仕事は、どのようなものがあると思いますか?
基本的に、PCを使って行う仕事であれば、大抵ノマドワーカーになれます。
主だったものだと、以下のようなものがあります。
Webライター
プログラマー
システムエンジニア
アフィリエイター
ブロガー
Webデザイナー
翻訳家
コピーライター
YouTuber
動画・画像編集者
最近では、フリーランスの秘書、事務代行というものも出てきました。
クラウドを使って、ファイル共有することで、忙しい個人事業主の代わりに事務作業などを行うものです。
これなら、ずっと事務仕事しかしたことがない、という方でも、ノマドワーカーになるハードルが低くなるのではないでしょうか?
また、SkypeやFacebook Live、オンライン会議室Zoomなどを使用して、コーチ・カウンセリング・コンサルティング・オンラインでのセミナー講師を、国内だけではなく、世界中どこにいてもできるようになってきました。
PC一つあればできる仕事であれば、ノマドワーカーになれる、そんな時代になってきたのです。
ここに注意!ノマドワーカーになるには、気を付けたい落とし穴
ノマドワーカーになるには、いくつかの落とし穴があります。
アラフィフでなくても、これからノマドワーカーになることを考えているのであれば、これからご紹介する落とし穴については、しっかり頭に入れておきましょう。
- いきなり会社を辞めない・ノマドワーカーが軌道にのるまでの収入は確保する
- 会社員ではなくて個人事業主になる・すべては自己責任
- 時間管理をきちんと行う・生活リズムを整える
- 人との繋がりは大切・交流の場に出かける
ノマドワーカーになる!と突然会社を辞めてしまい、途端に生活に困ったためバイトや派遣などをやらざるを得なくなったのでは、本末転倒です。
アラフィフに限らずですが、ノマドワーカーになりたての頃は、実績がありませんので、単価は低く設定されます。
「ランサーズ」や「クラウドワークス」「ココナラ」などで、一度自分がノマドワーカーとしてやっていきたい仕事の単価を確認してみると、もしかしたら割に合わない…と思うこともあるかもしれません。
最初は低い単価でも、数をこなし実績が積み重なってくると、単価は上昇します。
フリーランスでなくても、新人とベテランでは、どちらの高い報酬を支払うのか?を考えたら、当然のことです。
そのため、固定収入はあらかじめ確保しておくことが重要です。
また、ノマドワーカーになるということは、個人事業主の扱いになります。
有給休暇や労災・休業補償など、もちろんボーナスもありません。
そして、一人で仕事しているのであれば、誰もスケジュール管理はしてくれません。
ノマドワーカーの働き方は自由ですが、すべては自己責任ということを覚えておいてください。
また、ノマドワーカーは、ひとりで気楽に仕事ができるという印象ですが、人との繋がりが新しい仕事やチャンスを連れてきます。
むしろ、ノマドワーカーこそ、積極的に人との出会いの場(交流会や勉強会など)に出かけていく必要があります。
アラフィフからでもノマドワーカーになるには、上記の落とし穴に気を付ければ、挑戦するハードルはぐんと下がるでしょう。
まとめ
これからどんどん、会社に属さない、ノマドワーカーという働き方が増えていくと言われています。
アラフィフからノマドワーカーになるには、PC一つでできる仕事・今までの自分の経験やスキルを活かした仕事を選択することが、一番の近道です。
実は、起業塾などで一番多いのは、アラフィフ世代の女性だということをご存知でしょうか?
ですから、これからの人生、新しい働き方としてノマドワーカーに挑戦してみることをおすすめします。